岐阜県の真ん中に位置する美濃市は江戸時代から代表的な産業である和紙の生産を主に栄えた町です．豪商が並ぶ町並みでは富の象徴として，屋根の両端に「うだつ」と呼ばれる防火壁が築かれており，金銭に恵まれることを意味する「うだつの上がる」の語源になっています． 昨今では，和紙とうだつ，そして江戸時代の町並みを現代風にアレンジした観光地として多くの観光客で賑わっています．

ソフトバイクツートラの開催地として美濃を選んだのは，町としての美しさに加えて，近隣の長良川，そして小倉山（江戸時代にお城があったところ）などバイクトライアルを楽しむために必要な自然の地形が町の中に凝縮されているからです． 昨年の2days SoftBikeTrialの初日ステージとなった八尾町をさらにダイナミックにしたイメージで，見どころ満載，食べどころ満載，そして走りどころ満載といったところです．

コースデザインは，美濃市在住の小見山氏（ソフトバイクトライアル長良川）が担当します． 20年近くバイクトライアル，バイクツートラを経験し，美濃の自然とバイクトライアルを堪能できるコースを設定してくれました． また氏所有の往年のバイクトライアル関連品を集めた博物館の見学があるかもしれません．

そしてセクションデザインは長屋佳政氏が担当します． 2007年8月の世界選手権日本大会でのマスタークラス（26インチ）で王者セサール・カニャス選手をギリギリまで追い詰め，2位を獲得したワールドクラスのライダーです． バイクトライアルの頂点を知り尽くした氏がデザインするセクションは，初級者（ソフトクラス）から上級者（エクストリーム）の方々まで，幅広く楽しんでいただけるものと思います．

ソフトバイクツートラシリーズ 第3戦 in 美濃は，8月21日に開催予定です．ぜひ大勢の参加をお願い致します．