2daysSoftBikeTrialが石川県内で開催されました．2日間かけてバイクトライアルを堪能するイベントは今年で16回目を迎え，北陸以外ではほとんど例がない，唯一の大会となっています． 2daysは，コンペとしてのバイクトライアルに加えて，その土地の景色，味，そして人を楽しむこと，さらには自分自身が健康であることを楽しむというソフトバイクトライアルの基本コンセプトを具体的な形で盛り込むことで，世代や性別を超えてバイクトライアルを楽しむことができます．
初日ステージは金沢中心街の東側に位置する卯辰山頂上（標高148m）からスタートし，約5kmを走行しながらセクションに挑戦するツートラです．山を下りながら，文字通りの自然の地形に挑戦しました．当日朝まで降り続いた雨の影響でぬかるみ，滑りやすい斜面は，人工のトライアル場にはない独特の楽しさがあり，五感をフル活用してセクションに挑戦します．また森の中では，雨に濡れた緑がより一層の妖しさを魅せてくれ，日常の喧騒をしばし忘れて，貪欲にアウトする楽しみに浸ることができました．
その後，東山お茶屋街で江戸時代の町並みを楽しみました．お茶屋街とは今でいうところの歓楽街，当時の風情を偲びながら観光気分で町をゆったりと走ります．観光客の多い界隈であり，サドルのないトライアル専用車は注目の的です．多くの方々から声をかけられ，終いにはプチデモンストレーションを行って，行き交う観光客から拍手をもらう場面もありました．名物の金箔入りソフトクリームを堪能し，卯辰山へ戻ります．
ここに設定されたのがスペシャルセクション． ジグザグに進むことで勾配を緩くした車道をショートカットした直線の急勾配の道を上ります．コースも後半であり，エネルギーを消耗してのトライでしたが，ほとんどの選手が最後のガンバリを発揮してクリーンで登り切りました．
夜はお待ちかねの懇親会がスタートです．仕事でツートラに参加できなかった地元の仲間たちも合流し，自己紹介から始まり，仕事やバイクトライアルのことなど，悩みや楽しみを語り合い，その後遅くまでカラオケでストレスを発散しました．カラオケでは2days常連の達人に加えて，新しい世代のパワーを感じることができました．