第4回雷鳥苑祭
バイクトライアル・デモ(08.10.26)


今年3回目となるバイクトライアルのデモンストレーション.関係者だけの閉じた世界から,一人でも多くの人に「バイクトライアル」を実感してもらうために引き受けました.もちろん,皆から「スゴイ,スゴイ」と言われて優越感を味わいたい裏側の理由もあります.しかも今回は,「社会福祉法人 知的障害者通所授産施設 雷鳥苑」という聞きなれぬ名称に対する好奇心も,デモの実現を後押ししました.

さて今回のステージは,雷鳥苑祭.利用者(知的障害者)の方々が,年に1回,地元の住民をもてなす場です.模擬店や作品販売,そしてバンド演奏などのイベントが行われます.デモライダーは,いつもの若狭クンと林輝クン.そして今回は,雷鳥苑の職員である松村クン,松岩クンをフィーチャーしました.関係者であることが人選の理由であることはもちろんですが,ミディアムクラスのライダーのデモについても,やってみたかったからです.

前日に30枚のパレットを使ってセクションデザインを行いました.今回はミディアムクラスの選手も走るので,走行ラインは2パターン準備しました.手前側にはパレットを低く積み上げ,上って下りるラインと谷渡しができるラインが選択できます.そして後にはパレットを高く積み上げ,チャレンジクラスのライダーのダイナミックな走りを披露する設定としました.

そして迎えたデモの当日.心配していた雨もかろうじて降ることはありませんでしたが,少々肌寒い風の中,デモが始まりました.第1部はバイクトライアルの歴史と現在の説明から始まり,基礎テクニックの紹介へ繋ぎます.スタンディング,ホッピング,そしてダニエルの紹介は,少々緊張気味のライダーのウォーミングアップも兼ねています.

第2部は自転車の紹介.20インチ車,26インチ車の差異説明から,サドルがないこと,ディスクブレーキなど特徴とバイクトライアルの概要を対比させながら紹介します.このコーナーの狙いは,観客とのコミュニケーション.観客からシティサイクルとの違いを見つけてもらうという設定で,より関心を高める効果を狙っています.この時,第1部で疲れたライダーを休ませる理由もあります.

さていよいよ第3部が始まります.パレットを積み重ねた模擬セクションに順にライダーが挑戦します.前半のライダーは松岩クンと松村クン.予想以上?の走りでスイスイとパレットを走破しながらも,最後のパレットで失敗しました.ライダーが失敗しても,それはそれで減点の数え方の説明などバイクトライアルのルール説明に繋げます.

そして後半はチャレンジクラスのライダーたち.まず林輝クンがミディアムクラスのライダーが手を焼いたパレットを軽くこなして,7段重ねのパレットから音も無く飛び降りて見せます.そして最後の挑戦は若狭クン.なぜか最初からダニエルでパレットに飛び乗った若狭クンのフロントタイヤが外れます.これには観客もビックリ!そんな中,若狭クンは絶妙な走りで見事に模擬セクションを走破して,バイクトライアルのスーパーテクニックを披露しデモは無事終了ました.

知的障害者への社会への係わり合いを提供する場が,知的障害者通所授産施設である雷鳥苑の役割.事業のひとつはPETボトルリサイクルのための洗浄作業.ラベル剥がし,キャップ外し,ボトル内の洗浄など,本来使用者が為すべきリサイクルのための準備作業が不十分なために存在する仕事です.こういう仕事があることを知ると,我々一人ひとりがPETボトルの洗浄をしっかり行ってからリサイクルに出す必要があると改めて思いました.
参加メンバー 名前
ライダー 若狭伸人
林 輝
松村英人
松岩雄大
司会・進行 金山秀明

2008/10/28 Directed by QK


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