ソフトバイクトライアル2009
インドア大会 特別ルール(加点方式)
結果考察


足着き回数の多いほうが負けるという正統派バイクトライアルのルールに対して,足着き回数の少ない方が勝つことを基本とした加点方式ルールを採用したソフトバイクトライアルインドア2009.一見,同じように見える考え方ですが,現実のリザルトを分析すると,おもしろい部分が見えてきます.
ソフトバイクトライアルインドア2009第1回大会,チャレンジクラスは本命の若狭選手が不参戦となり,本田選手が圧勝かと思われましたが,08年シリーズに数々のデモンストレーションをこなし,プレッシャーに打ち勝つダイナミックなライディングが身に付いてきた林選手との一進一退の攻防戦となりました.
絶好調の林選手でしたが,やはりいくつかの微妙なポイントで足着きがあり,幼少時代からの圧倒的なキャリアを誇る本田選手にはミスがありません.合計点数は見ていないものの,少しづつ本田選手との差が開いているように感じました.
しかし1ラップ目の最終セクションとなった第4セクション.チャレンジライディングの結果,本田選手は落車してしまい,0点(正統派ルールでは5点)となってしまいました.これには本人もショックを隠せない様子でしたが,その後,うまく気持ちを切り換えて,2ラップ目をほぼパーフェクトに走りきり,林選手に1点差で勝利しました.
ここで終わると,ただの大会レポートですが,ここからが本論.
特別ルールの加点方式では,1点差で本田選手の勝利ですが,これを正統派の減点方式で採点すると林選手の勝利となりました.全体で片足着きを4回行った林選手に対して,本田選手は,両足着き1回,片足着き1回でミスは2回.正統派ルールでは,両足着きは片足着きの5倍でカウントされるために林選手の勝ちとなるのです.
しかし加点方式では,失敗ライディングはその程度に応じて評価は変わりません.単純にみれば,合計10セクショントライで本田選手は2回ミス=8回成功,林選手は4回ミス=6回成功という見方です.競技として順位を付けるために,どちらの選手が上手いのか?を考える場合,「大きな失敗をしたほうが負け」が正統派ルール,「成功したセクションが多いのが勝ち」が加点方式ルールです.正統派ルールでの「クリーン数では勝ったが,減点で負けた」がないのが,加点方式の特徴です.
どちらにもそれぞれ妥当性があり,インドア大会という特殊なイベントで加点方式を楽しむのは,新しいバイクトライアルの楽しみ方を発見するという意味でも良いと,改めて思いました.


2008/12/31 Directed by QK.
(写真提供:吉田大先輩)


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