ソフトバイクトライアルのコースマーカー


<質問>
セクション走行中に,体勢を立て直すために,同じ色のマーカーの間を通り抜けて,コースアウト(?)しているにもかかわらず,競技を続行している選手を見かけました.
最後まで走ることは良いことだと思いますが,トライアルという競技においては,コースアウトは5点なのに,その選手は「コースアウトしても足付き無しだから,0点」とういう感じで採点していました.
マーカーから多少車輪がはみ出たくらいなら,問題はないと思いますが,今回のように積極的にマーカーの外に出て,何事もなかったように競技を続行するのはいいのでしょうか?
私が知っているバイクトライアルでは,コーステープをはみ出したら5点でした.
<回答>
このご意見は,ソフトバイクトライアルの根幹の部分であり,この部分に疑問や興味を持ってくれることは,ソフトバイクトライアルディレクターとして,とてもうれしく思います.
まずソフトバイクトライアルのホームページにある競技規則2007 第8項では,この部分に関して以下のように規定しています.
第8項:マーカー
セクションを示すマーカーは,右側は赤色,左側は青色で示されるものとする.
これに加えて,セクションの入り口には「in」の文字を,セクションの出口には,「out」の文字を最低でも左右どちらかのマーカーに一箇所は明示するものとする.
同色のマーカーの間を通過することは認められるが,次の赤/青マーカー間を通過する前には,通過した同色マーカー間を戻らなければならない.
後半に記述されている「同色のマーカーの間を通過することは認められるが」が,ご質問の回答に相当する部分です.
結論から言えば,ソフトバイクトライアルではマーカーの外を大回りすることを認めるルールになっているのです.正統派バイクトライアルでは,コースはテープにより仕切られており,そこから車軸中心がはみ出すとコースアウト5点となりますよね,でもクラス分けを示す色別の矢印マーカーの杭であれば,大回りが認められています.
つまりソフトバイクトライアルは,コーステープが無く,クラス分けを示すマーカーのみが置かれたものであると考えてください.
走行ラインにこのような自由度を与えることは,正統派のトライアルテクニックだけではなく,フリースタイルや一発勝負的なライディングテクでも,同じ土俵で楽しむことのできるチャンスを提供しているということです.この部分が,正に正統派バイクトライアルとは異なるソフトバイクトライアルの意義のひとつなのです.


2007/10/10 Directed by QK.


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