ソフトバイクトライアル
セクション設計


冷静に見渡すと,バイクトライアルのように基本的な難易度が変わるようなスポーツは,稀少の部類の入ると思います.野球もサッカーも人数やグランドの大きさ,ボールの数といった基本の部分にアマチュアとプロでの差はありません.マラソンでも然り,ハーフマラソンといったカテゴリーはありますが,42.195kmが基本であり,時間の要素を取り除けば,幅広い選手に完走のチャンスがあります.
一方,バイクトライアルはクラスが変わると,距離も高さも変わり,自分のレベルに合わないクラスのエントリーすると,「足を着かないように」ではなく,「何とかして足を着いて」というように楽しみ方の根幹が変わってしまう残酷さがあります.
セクション設計を担当した方なら経験はあると思いますが,自分で作ったセクションをオールクリーンで抜けられると,少なからずクヤシイ思いが生じます.
一方でオール5点になった場合は,もっと練習しなさいと自己解決する傾向があり,ますますセクション設定の難易度が高まる傾向となります.
ソフトバイクトライアルでは,セクション設定の難易度に極端な変化を生じさせないための仕掛けのひとつとして,セクションのコースマーカーの全体数に制限を設けています.具体的にはイン・アウトマーカーを除いて,合計80個の赤・青マーカを用意してあり,これで収まるように全セクションを設計しています.
80個のマーカーは,全5セクションで分けると平均16個,左右どちらかのマーカーを固定して,反対側のマーカーを3クラス分準備するとひとつのポイントで4個のマーカーが必要となります.それゆえ16÷4=4,つまり1セクションあたり4つの障害ポイントを設定できる計算となります.
これは最悪全部足着き1点でクリアーしたとしても,3点で抜けられるように調整されているということです.次回の大会のセクション設計も完了し,セクション設計図を左の写真のように作成しました.ここでは,走って欲しいラインをいかに最少のマーカー数で見えるようにするかがポイントとなります,
5セクションを設計して,うまく80個の制限の中に収めることができました.これで今回も楽しいセクションを参加される皆様に提供することができると思います.





2007/08/01 Directed by QK.


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